ここからの理念 | 不登校児童生徒の為の寄宿施設、滋賀県長浜市余呉町特定非営利活動法人子ども自立の郷ウォームアップスクールここから

ここからの理念

子ども自立の郷 ウォームアップスクールここからについて

ここからについて

子ども自立の郷 ウォームアップスクールここからは不登校児童生徒の為の寄宿制自立支援施設です。

余呉の自然の中、木造校舎の温かなぬくもりの中で、少し家から離れて、自立心を養い、いろいろな体験活動(例えば、カヤック体験・ステンドグラス作り・陶芸体験・木工制作・コミュニティカフェ活動など)を通じて元気と自信と生きる勇気を取り戻していきます。

ここからは、4泊5日の寄宿(毎週火・水は自宅へ帰ります)です。カウンセリングのみや、通学・宿泊・体験も、その子に合わせて考えていきます。

小学生、中学生、高校生、大学生の方が幅広く利用しております。 関東、関西 の幅広い範囲から来ています。

ここからの理念

私どもは、3つの理念を掲げております。

  • 「生活力」を育む『共同生活』
  • 自信回復のための『体験活動』
  • 自ら喜びを感じ取らせるための『手厚い支援』

「生活力」を育む『共同生活』

「ここから」の朝はゆっくりです。
朝八時に台所へ自分の身支度を整えて、集合。寄宿するまでは昼夜逆転の生活、ゲーム漬けの生活を送っていた子が少なくありません。
しかし「ここから」に来ると、みんな頑張って自分の力で起きています。
基本的に起こしません。ある子は身支度までに二時間もの時間を要しますし、ある子は五分で身支度を整えます。
みんなの時間に間に合わせるために自分で調整することが必要になってきます。自分のペースで起きて、みんなと合流できることが大切です。学校や家とは違い、そういう意図を持って、しっかりと時間を使って、力を養っていきます。
「ここから」の寄宿室には毎日、朝日が差し込み、台所に行くと、パンが丁度焼きあがり、その甘い優しい香りに包まれて、窓の外を見れば、美しい山々のパノラマが子ども達を迎えてくれます。指導員も気持ちよく「おはよう」の声をかける、こんな優しい朝の光景が、心も身体も癒し、目覚めさせてくれます。

さぁ、みんながそろいました。自然に「おはよう」の挨拶が口をついて出てきます。
一緒に朝食を作りいただきます。「ここから」では、木曜にみんなが集まれば、まず献立つくり、そして買い物とすべて子ども達と共に行います。ご馳走様をした後は、みんなでジャンケンです。大人も子どもも分け隔て無く、負けたら皿洗いです。運の悪い時は、朝・昼・晩と皿洗いが続くこともあります。あとの人達は、皿の片付けやゴミの片付け等をしています。

「ここから」は、生活自体が自立の為のステップと考えています。
集団の中で自分のできることを考えたり、挑戦したり、周りの人の気持ちを汲み取って生活していきます。
初めは包丁も持ったことの無い男の子が、生活をするうちに野菜の千切り名人になったり、「ここから」の生活が終了する頃にはどの子も、ホテルのシェフもビックリするような絶品オムレツができるほどになります。もちろん、毎日三度三度自分たちで作るのですから、自然と偏食も治ってしまいます。絶品オムレツの焼ける中高生なんて、すごいと思いませんか。
こういう一つ一つの事が蓄積されて自信になっていきます。また、すべてを自分たちでする生活を経験すると、いかに今まで、自分たちが、愛され、守られ、豊かな生活をしてきたかがわかってきます。そして自然と感謝の言葉が口をついて出てくるのです。
いつもお母さんの作る食事にけちをつけて、粗末にしてきた高校生。「お前の作る食事はまずいんじゃ、こんなもん食べられるか」と吐き捨てるような口調で言っていたのですが、「ここから」で1ヶ月生活したその子は、「お母さんがすごいということがよくわかった」「おいしかった、ありがとう」ということができました。
すべて、経験したことから出る言葉です。共同の生活を送る中から、いろいろなことを経験し、本当の意味を知っていくことができるようになっていきます。

自信回復のための『体験活動』

「ここから」では色々な体験活動(陶芸、ステンドガラス、トンボだま、七宝焼き、紙粘土、カヤック、織物、木工、スポーツ、琵琶湖一周サイクリング、山登り、自然物での製作活動等々)を、その季節に合わせたバラエティー豊かな活動として取り入れています。陶芸では、土粘土をこねて自分の食器の作り。焼きあがった食器で食事をいただきます。どんなに傾いていても、そこは味わいです。世界に一つの自分の作った物。とても大切に扱いますし、何よりそれで食べた食事の味は格別です。

私はもうおばさんですが、子どもと一緒にカヤックにも山登りにも挑戦です。こんなおばさんでも弱音を吐き吐き、子どもの中に入ってやっています。すると、とても臆病な子どもも、「なんだ、おばさんでも楽しそう。できないけど、何度も挑戦している…」と、興味を持ってくれて、実はやってみると随分上手でということが多いのです。色々な活動に挑戦することでやる気・意欲が高まり、自信につながっていくのです。「ここから」にいる間に、自分の好きなもの、興味を持つものが生まれていきます。
琵琶湖一周サイクリングでは、朝八時にスタートし、深夜二時に琵琶湖一周を果たして、へとへとになって帰ってきました。二十二時間掛かっての琵琶湖一周。へとへとでも自分が成し遂げた満足感と充実感を味わうことができ、どの子もピカピカの笑顔を見せてくれました。

「ここから」では一つ一つの活動に大人も子どもも自分の気持ちをしっかり乗せて、楽しんでやっていきます。大人も楽しめないのに子どもが楽しいわけがありません。不登校の子どもたちに多いのが、やる前からすごい結果をイメージしてしまったり、逆に失敗を恐れてしまったりと極端に考えるところからスタートしようとする。その結果、思いどおりにならないとやめたり、失敗を恐れたりしてやらないといったことが多いようです。でも、何でもやる前に結果が決まっているのでもなければ、すべてが失敗といったことはありません。ある部分は失敗のように見えても実はよかったといったことも多々あるのです。いろいろな活動をしながらそういう経験の溜め込みを作っていくことが大切だと思っています。

自ら喜びを感じ取らせるための『手厚い支援』

「ここから」では人との出会いを大切にしています。地域の方々との出会いや、「ここから」の仲間や指導員との出会い、「ここから」卒業生との出会い等が上げられます。大人が、いくら口先で、「大丈夫」といっても伝わりませんが、卒業生が元気な顔を見せて、一緒にご飯を食べながら自分の辛かった時のことを話してくれたりすると、「ああ、自分もこの人たちのようにやっていけるかもしれない」「自分にも未来が確かにあるぞ」と感じることこそ意欲につながっていくのではないかと感じます。子どもにとっては本当に頼もしいモデルです。

また、地域の高齢者の方々との触れ合いも大きなものです。いろんな方がお野菜を持ってきてくれます。「ここから」では子ども達と一緒に頂きます。すると、不思議なことに、そのお野菜におじいさんやおばあさんの顔がつきます。はじめは野菜嫌いで、野菜を触ることも嫌だった子達も、「あのおばちゃんのきゅうりが腐り始めた」「大変や、そのきゅうりから食べよう」「腐ったところは切り取ったらまだ食べられる」というようになり、出会いから物や食べ物を大切にする思いへと繋がります。

「ここから」に来て、家から離れることで、親と学校から離れることで、先生や友達と新たな出会いをもう一度経験していくこととなります。いい出会いを丁寧にすることが一番大切なことだと思われます。また「ここから」では、施設の一室を地域の方々に開放して、「ほっこりCococafe」を開いています。色々なアートや体験ができる、地域の方とのふれあいや交流の場としてカフェをしています。ここでは、うちの施設で寄宿している子どもたちが、お手伝いをしたり、一緒に参加することで、異年齢のたくさんの人たちとのかかわりを広げることができます。

[contact]お気軽にお問い合わせください。tel.0749-86-3578 [メールお問い合わせ] 〒529-0512 滋賀県長浜市余呉町上丹生1570

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